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RESの視点
Vol.7 学校の先生がしんどくなる理由【RESの視点】

取材・文=RESmedia編集部
学校の先生がしんどくなる理由として、よく挙げられるのは子ども対応と保護者対応です。
子どもの成長には揺らぎがあり、保護者の期待や不安は多様化しています。それらは簡単な仕事ではありません。時には、しんどくなることもあるでしょう。
しかし、現場の先生から話を聞くと、もう一つの大きな理由が見えてきます。
それは、同僚との関係です。
ある先生は、「一番しんどいのは、味方であるはずの同僚とうまくいかない時だ」と語っていました。
これは非常に重い言葉です。
子どもとの関係が難しい時、保護者対応で悩んだ時、本来なら職員室は支え合う場所であってほしいものです。ところが、その職員室の人間関係そのものが緊張していると、先生は逃げ場を失ってしまいます。
学校は企業のような組織とは異なるかなり独特な構造を持っています。
先生一人ひとりの裁量が大きく、学級経営や授業づくりには個人の考え方が強く反映されます。、互いに干渉しない文化もあり、隣の先生のやり方に踏み込みすぎることは避けられがちです。
それは自由である一方で、孤立にもつながります。
さらに、学校現場には異なる価値観が同居しています。
「子どものためなら、もっとやるべきだ」と考える人。
「持続可能な働き方に変えなければならない」と考える人。
「昔ながらの教育方法を守るべきだ」と考える人。
「デジタル化や外部連携を積極的に活用して教育を変えたい」と考える人。
どれか一つが完全に正しいわけではありません。
しかし、価値観の違いを学校の運営方針として議論できないまま放置すると、どの個人が正しいかという形で対立が現れてしまいます。
本当は、先生Aと先生Bが個人的に対立しているのではありません。
個人を超えた社会的環境の変化を反映した教育観、労働観、組織観、子ども観がぶつかりあった構造的な対立であることも多いのです。
この構造が見えないままだと、先生たちは「自分が悪いのか」「あの人が悪いのか」と悩み続けることになります。しかし、問題の多くは個人の善悪ではなく、社会的環境の激しい変化を受けて学校という場が再設計されなくてはならないという外部からの要請に由来しているのではないでしょうか。
RESができることの一つは、こうした現場の声を単なる愚痴で終わらせず、適切に言語化して、課題解決を促していくことだと思っています。
本記事は、RESの会員向けメールマガジンで先行配信した「RESの視点」を一般公開したものです。
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